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経済行為を考慮しない建築はあり得ないと言う考えと同程度に、経済行為のみの 建築はあってはならないと考えて仕事をしてきた。今回のJR社宅に対する反対運動 にもその考えのもとに参加した。私は数件のマンション設計に携わったことはあるが 基本的にマンションは敬遠している。そこには経済行為のみ存在し良心は邪魔になる からである。いかに利益を上げるかがなによりも優先する。そのためには建築基準法を 遵守すれば、隣地の人々の迷惑は顧慮されることはない。その上緩和規定があれば 最大限利用し、抜け穴ばあれば喜んで悪用する。これができないマンション設計屋は 能力がないと烙印を捺される。仕事が減り極端な場合は生活できないから、良心を すてざるをえない。建築基準法は最低限の遵守義務を定めているに過ず、例えば 日陰規制は殆ど地上4mで測定する。2階に日が当たればよいとの考えである。 1階もしくは庭には当たらない。建築家たるものは、そこをよく理解しなければならない。 基準法のみでは、憲法の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵すことに なりかねない。 反対運動は頓挫しかけている。JRは私達の要請をことごとく無視し、顔を見せる どころか、声も聞けない。行政は規制緩和の波に流され、企業の経済行為のみに考慮し 住民を顧みることはしない。条例に明記されている専門家による調停も拒否した。 人間の良心や良識に期待し、少しでも改善されればとの思いは通じない。 現在、抜け穴を使った計画で基準法に違反しているのではないかとの一点が希望の 薄明かりである。
by iagan6
| 2006-12-09 15:36
| JR西日本高層社宅反対運動
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